top of page
Refugee Policy Platform
saburotakizawa
2023年4月30日
世界銀行「世界開発報告2023:移民、難民、社会」
1年以上前から世界銀行が作成を進めていた「世界開発報告2023」が先日発表された。今回のテーマは「移民、難民と社会」だ。難民問題を世界銀行が取り上げるのは初めてで画期的だ。 気候変動を含め、移民難民問題がこの先ますます大きな地球規模課題になり、それには人道的見地だけでなく、...
10
saburotakizawa
2023年4月28日
衆議院法務委員会での寺田学議員の発言 (と僕の参考人陳述)
今日28日(金)の衆院法務委員会で修正付きの改正入管法案が与党と維新、国民の賛成多数で可決された。 衆院法務委員会では今日が最後の質疑だったが、一番印象的だったのは立憲民主党の寺田学委員の発言だった。 冒頭で、朝日新聞が、朝刊の社説で修正後の改正案を「わずかな修正」と評した...
10
saburotakizawa
2023年4月26日
入管法改正案と立憲民主党の政策決定過程
入管法改正案について、政府与党は「おお、そこまでやるの?」と思うほど多くの譲歩をしたが、立憲民主党はそれでも反対との報道。「廃案一択」ということだ。 これで、政府原案に維新が求めた難民調査官や参与員の能力強化、出身国情報体制の整備などの修正だけを加えた改正案があすにも法務委...
10
saburotakizawa
2023年4月25日
入管法修正協議
入管法修正協議、さらに前進。附則であり検討事項とはいえ、第3者機関の設置という表現が入ることは大きい。協議は大詰めか? いま法務委員会が開かれているが、それをインターネットで観ることができる。https://www.shugiintv.go.jp/jp/...
00
saburotakizawa
2023年4月23日
日経新聞でインタビュー
今日23日の日経新聞電子版 ”変わるか「難民鎖国 入管法改正案、4氏に問う” という記事のうちの僕の発言部分。 4人は明石先生、児玉弁護士、渡部清花さんと僕。全員の発言はここでは紹介できないので、明日の朝刊を見て欲しい。日経新聞らしく、バランスの取れた、考えさせる好記事。
20
saburotakizawa
2023年4月21日
国会で参考人として意見陳述した
ビデオで観れる国会(参考人)質疑 今日は衆議院法務委員会の参考人に呼ばれた。慶大名誉教授の安冨先生、一橋大学の橋本さん、元東京入管局長の福山さんと、入管法改正案について意見陳述。 各参考人が15分ずつ原稿を読み上げ(これは議事録を作る上でも有用)その後に1時間半の質疑があ...
60
saburotakizawa
2023年4月19日
産経新聞の連載記事でコメント
自己紹介 カリフォルニア大学MBA/USCPA、 UNHCRなど国連機関で28年勤務したのち、東洋英和女学院大学で教鞭をとる。日本の難民政策などについて著書あり。66歳で始めたマラソンが趣味。 自己紹介を編集 プロフィール・デジタルクリエイター CARE...
40
saburotakizawa
2023年4月15日
国際機関と「3つの壁」
写真は昨日の日経記事。42年前に国連に入った時から「日本人を増やそう!」と外務省が頑張ってきた。そしてJPO制度はそれなりに成果を上げている。しかし日本人職員は望ましいとされる数には達していない。その理由は3つある。 第1は「言葉(英語)の壁」だ。これについてはしばしば言わ...
10
saburotakizawa
2023年4月4日
大学推薦入試と難民移民問題
この7~8年だろうか、国公私立を問わずまた超難関大学を含め、入試で学校推薦や総合型選抜をする大学が増えている。それはとてもいいことだ。僕のところにも、難民や移民問題についての小論文を準備したり、実践的活動をしている高校生が相談に来る。今までに何人もの高校生(女子が多い)が難...
40
saburotakizawa
2023年4月2日
補完的保護についての論考3編
名城大学法学部教授の近藤敦先生が会長をされている名古屋多文化共生研究会の「多文化共生研究年報」第20号が2023年3月31日にウエブ上で公開された。下のリンクから読むことができる。 https://drive.google.com/.../1YdSLrMvWCCAWWUAe...
70
saburotakizawa
2023年3月24日
「難民認定ガイドライン」(難民該当性判断の手引き)の公表
2014年の「難民認定制度にかかる専門部会」の4つの提言の一つである「難民認定の判断要素の明確化」(難民認定ガイドライン)がようやく策定・公表された。27ページのもので、審査時の留意点が詳細に記されている。 https://www.moj.go.jp/isa/publica...
10
saburotakizawa
2023年3月24日
日本の「難民認定率」は1%? 3.6%? 35%? 50%?
「難民認定ガイドライン」に続いて、昨年の難民認定数などが入管庁から公表された。 https://www.moj.go.jp/isa/publications/press/07_00035.html 予想されていたことだが、日本で在留を認められた者の数は1962人と過去最高と...
10
saburotakizawa
2023年3月22日
ウクライナ支援の意義
岸田首相のウクライナ訪問の意義には、様々な報道にあるように、①ウクライナへの政治的支援、②国際社会に対する日本の貢献、③日本とウクライナの将来の有効・経済関係の強化などがあるが、さらに④避難民の流出を抑えることへの貢献もある。...
10
saburotakizawa
2023年3月21日
岸田首相ウクライナ訪問
やや遅すぎた感もあるが、岸田首相のウクライナ訪問は政治的にも人道的にも意義がある。 首相がウクライナ行きの列車に乗り込んだポーランドとの国境のプシェミシルには僕も15日(水曜日)に行った。そこでウクライナ避難民を支援するウクライナ人団体から話を聞いたのだが、彼らの念頭にある...
10
saburotakizawa
2023年3月19日
お金は要らない
アウシュビッツに近いクラクフ(クラコー)の街は、昔のお城があったり、郊外を含めて美しい街で、観光客にも大人気。 夕食を食べにマーケット広場に出かけたら、「ウクライナの子供たちのために」と、ダリアという名のウクライナ人の女性が募金を呼びかけていた。ウクライナとの国境地帯で避難...
10
saburotakizawa
2023年3月18日
入管法改正の政治力学
入管法改正案の審議がまもなく始まる。2年前のように廃案になるか、政府案が無修正で通るか、政治力学の視点から予想してみる。 入管庁は、2014年の難民問題専門部会の提言に従って、①補完的保護の導入、②難民認定ガイドラインの策定、③難民制度誤用濫用の抑制、④難民認定担当者の能力...
10
saburotakizawa
2023年3月18日
アウシュビッツ
出張の最終日は、1951年の難民条約の原点とも言えるポーランドのアウシュビッツ収容所跡を訪問。欧州各国からの若者が大勢いた。 今も残るガス室では、多い時には1日6000人がチクロンBという毒ガスで殺されたという。ガス室の壁には、苦悶する人々の爪痕らしいものが残っている。隣の...
40
saburotakizawa
2023年3月17日
ウクライナからの避難民家族
ポーランドとウクライナの国境での人の流れは落ち着いているが、1日に数千人、出国と入国が半々だという。ポーランドにいて、ウクライナに残る家族に会いに短期間、戻る避難民ももいる。 国境地帯には、ケア(ポーランド、ウクライナ事務所)が運営する一時的滞在所がいくつかある。...
20
saburotakizawa
2023年3月16日
ポーランド調査旅行
ブラックホールとかワープとか、僕がポーランドに物理学の研究に来たと思う人がいるかもしれないが、それは誤解。ウクライナ避難民についての調査旅行に来ているのだ。ウクライナ避難民の状況と彼女たちに対する国際的な支援、特に日本の官民による支援についてヒアリングをしている。...
20
saburotakizawa
2023年3月14日
難民の経済的貢献
ポーランドには150万人ほどのウクライナ避難民がいるが、彼女たちによる経済的な貢献はGNPを押し上げるほどのものであるらしい。 EUの加盟国であるポーランドからは、ドイツなど豊かな国への出稼ぎが続いているが、そのため生じた人手不足を、ウクライナからの労働移民が埋め合わせてい...
10
saburotakizawa
2023年3月13日
「難民認定率」とは?
欧米のホテルでテレビを観ると、ウクライナ戦争のほか移民難民(国際的移住)についてのニュースが多い。 アメリカでは、中南米諸国から押し寄せる移民難民の不法入国が急増し、バイデンはトランプと同じような移民難民の排除政策を強いられている。去年は235万人の不法入国者が国外退去処分...
10
saburotakizawa
2023年3月8日
今日(8日)の日経新聞朝刊
再上程される入管法改正案についての日経新聞解説記事に、僕のコメントも載った。法案の背景を分かり易い図解も含めてバランスよく解説している。さすが日経新聞。もっとも、今回はほかの新聞も、法案の背景にある課題などを解説・報道している感がある。...
30
saburotakizawa
2023年2月28日
Reuge翻訳本
5年前に出版されたBettsとCollierの”Refuge”の日本語訳の初校チェックがようやく終わった。編集者は原文を註も含めて全て確認し、読みやすい日本語にしてくれた。翻訳には10人近くが参加しているから、文体の統一作業も必要だった。...
30
bottom of page