5年前に出版されたBettsとCollierの”Refuge”の日本語訳の初校チェックがようやく終わった。編集者は原文を註も含めて全て確認し、読みやすい日本語にしてくれた。翻訳には10人近くが参加しているから、文体の統一作業も必要だった。
序章を入れて10章のそれぞれが、とても考えさせる問題を取り上げている。学生にとっても、研究者にとっても、社会人にとっても、政策担当者にとっても役立つ本。
原著出版後のミャンマー、アフガニスタン、ウクライナなどからの(避)難民流出を見ると、翻訳出版が今まで遅れたのは逆にblessing in disguise(幸い転じて福となる)だったと言えるかもしれない。
最後のページで「次の危機はアルジェリアか、カブール(アフガニスタン)か、ウクライナか」とある。実際アフガニスタンとウクライナで紛争が起きた。さすがBettsと Collierだ。予見していた。
ここまで来たら翻訳書は数か月以内に明石書店から出版されるだろう(これは僕の予見)。
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