人権を尊重し難民政策で先進的と思われてきた英国だが、そのためもあって英国で難民申請をしようとする者が、フランスからボートで不法入国を図るようになった。昨年は4万5000人もが国境(領海)で拘束された。
この「不法移民法」が実施されれば、不法入国した者は難民申請すらさせずにルワンダなどに送られる。明らかな難民条約違反だが、不法入国者(と推定100数十万人の不法滞在者)の急増に危機感を持つ国民の声に押された結果。
アフリカや中東から多くの移民・難民が英国を目指す背景には、英国の長年の植民地政策の結果、すでに数百万人の移民・難民が英国内にいて「引き寄せ要因」になっていることがある。巨大な移動圧力を国境管理だけでかわすのは難しい。
英国がEUから離脱した一つの理由が不法移民の流入を阻止することだったが、離脱後も数は減らない、というより増えている。この法律と国境管理で不法移民の流入をどこまで抑制できるかは不明。
日本への不法入国者は年間数百人で不法滞在者は7万人程度。島国であることもあるが、日本の国境管理能力は世界トップ。英国のような問題は起こらない。
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