top of page
saburotakizawa

第73回UNHCR執行委員会2日目

欧米諸国がロシアのウクライナ侵略を揃って批判する中で、ロシア代表のステートメントが注目されたが、「ウクライナから450万人の難民を受け入れた」と述べるほかは、(侵略)戦争については何も触れず。低姿勢に終わった。

450万人の難民受け入れはロシアが引き起こした結果だし、多くは強制連行されたのだろう。

ロシアが市民を狙った残忍なミサイル攻撃を続ける中で、高等弁務官はロシアの難民問題の「根本的原因」を解決すべきとのコメントをした。言外に強い批判がある。

イギリスは、先日の高等弁務官のアウトソーシング批判に応えず、ウクライナ避難民10万人を受け入れていることに触れた。

アメリカは伝統的にUNHCRを強くサポートする。収入の3分の1(今年は2000億円近く)を拠出し、再定住受け入れも10万人程度だ。アメリカがいなければUNHCRは持たない。

閲覧数:1回0件のコメント

最新記事

慶應大学での日米シンポジウム

全てが不透明で不確実な世界で、自己主張を強めつつある日本とアメリカの関係のあり方を問うもの。 今回のシンポジウムでは人の越境移動は取り上げられなかったが、日本は難民政策で(意識せずとも)アジアでリーダーシップを取り始めたことは注意すべきだ。...

移民政策学会春季大会(5月27日土曜日)

初日の昼休みを利用した「難民インタレストグループ」のゲストは伊藤礼紀(あやき)UNHCR駐日代表。「難民保護の現場」という題で、UNHCR代表を務めたシリアやレバノンでの経験から得られた洞察をチャタムハウスルールの下で話してもらい、非常に有益だった。200名近くが参加し盛況...

5月27日・28日の移民政策学会へ参加申し込みは明日まで

今年の明治大学(お茶の水)での移民政策学会は、移民政策学会員でなくても参加費(1000円ぐらい)を払えば対面で参加できる。 プログラムの最初にある「難民インタレストグループ」(12:45~13:45)はリラックスしたランチタイムセミナーで、毎回かなりの参加者がある。今期のゲ...

Kommentare


bottom of page