杏林大学の川村真理先生、明治学院大学の阿部浩己先生、元UNHCRの小尾尚子さんという3人の国際法、国際人権法の専門家の意見は非常に面白く、法案の審議に大いに貢献したと思う。
特に、国際法なりいわゆる「国際基準」をどう考えるべきかについて、学者らしい意見陳述があった。参与員を含む関係者の研修を大幅に強化すべきという点では、3人の意見は同じだった。同感。議員からの質問も、どうしたら法案なり運用を改善できるか、という視点からの建設的なものが多かったように思われる。
おや?と思ったのが、維新の梅村議員と代わった音喜多議員が、支援者と被収容者との関係を党として調べる、と発言したこと。何が出てくるか、と思ったら、今日(24日付)の「デイリー新潮」電子版の、某野党法務委員会議員が支援したある仮放免者の犯罪歴についての爆弾記事が出た。維新はこの情報を事前につかんでいたのだろう。支援者にとっては打撃の大きい記事。
参考人質疑では、対政府質疑と違って、大声で叫んだり、重箱の底をつつくような質問をする議員はいない。紳士・淑女的だ。そもそも国会審議というものは本来こうあるべきだろう。
質疑の様子は参議院のインターネット録画で観ることができる。おススメ。
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