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アメリカ出張日記(3) 移民国家アメリカ

ダラス空港からワシントンにはタクシーを使った。運転手の話が興味深い。

彼はエチオピア人で、高い山のふもとの村に住んでいたが、アメリカ移民政策の一つである「くじ引き」による移住許可に当たった(日本人用にも数は少ないものの枠があるらしい)。

子供4人とともにアメリカに来て、永住権もとった。子供たちはみな大学を出て、娘は医者になり、年収は13万ドル(1800万円)だという。アメリカン・ドリームの典型だが、彼自身はというと、いずれ引退して故郷に帰り、牛を1000頭(!)飼いながら両親とのんびり暮らすのだそうだ。

ワシントン市内で乗ったタクシーの運転手もエチオピア人。ヨーロッパや南米で仕事をした後、アメリカに来たという移住労働者だ。難民ではない。なんと妻は世界銀行働いているという。妻の仕事のおかげでワシントンに来たのだろうが、世銀で高給で働く妻と、薄給のタクシードライバーの夫という組み合わせが面白い。

彼は、将来どうするかを決めてない。子供たちはアメリカに残るが、自身はやはり人間関係の濃かったエチオピアにも未練があるらしい。アメリカのドライな人間関係、競争社会にはなじめないのだろう。歳をとると、生まれ育った故郷が懐かしくなるのか。

アメリカはこのようにして外国から人材を引き付け、教育してアメリカ人にするわけだ。ただ、世代によって、出身国の文化によって、アメリカに定着するか否かに差が出るのかもしれない。

安全だが、日本人ですらやや息苦しいと感じる日本に来た(来る)「移民」はどう感じ、考えるだろう。

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